4.決断力をつけなさい

情報

~意思決定を支えるのは情報です~

経営者の意思決定は孤独な賭けと言えるでしょう。それは、意思決定のための正しい公式はないからです。
 意思決定の重要性の自覚はしていても間違った決定をすることはあるものです。それが後々取り返しのつかない過ちになる可能性があるのが現実です。
しかし、経営者は日常的に大小数え切れない数の意思決定をしなければならなりません。
経営者の仕事は意思決定業であるからです。
それでは、意思決定の正確さの確率を上げるためには何が必要でしょうか。
私は重要なことは情報にあると思います。
しかも、その情報は正しく精緻で応用性に富んでいる形で経営者の頭の中に入っていなけれ

ばなりません。それは意思決定にはスピードをも求められるからです。

経営における多くの情報は言葉と数字です。この二つを組み合わせることにより豊かで正確な情報が紡ぎ出せるのです。

意思決定に役立つ情報は単なる主観や憶測ではなく信頼性に富んだものでなければならないでしょう。

信頼できる情報は「正確さ」です。その情報に客観的な根拠がなければなりません。

公式な統計データなど検証済みの事実に基づいているものが望ましいでしょう。加えて複数の視点から照らし合わせたものであってほしいものです。

そのためには常に意思決定を必要とするその瞬間に必要なデータが存在する仕組みがなければなりません。

数ある情報の中でも重要なのはわが社の業種・業態に関連した情報でしょう。

業種によっては業界誌などにより関連した情報を得る方法はありますが自社の特性に適応し

た情報を得るにはそれなりのアンテナを張る必要があるようです。

地域の多業種の集まりである経済界等で得るうわべの情報だけでなくわが業界について深くて緻密な情報を収集できる方法を考えたいものです。
 最後に経営者は経営の学習に加えて他人の意見を積極的に聞く習慣が必要でしょう。できることなら経営者にとって耳の痛い話をしてくれる人をそばに置くことも必要なのではないでしょうか。

経営者にとって有効な情報の収集と活用は「我流経営」から「科学的経営」への脱皮になるはずです。

「我流経営」の弱点は経営成功の法則を無視して独りよがりの経営に陥り失敗しても失敗の原因が解らないため軌道修正もできない状態になることです。

「なぜ失敗したのか」が分らなければ改めることができません。そして「なぜ成功したのか」が分らなければ成功の再現性がなくなります。

失敗と成功の原因の多くは意思決定にあります。その意思決定力を磨くためには効率的な情報の収集とその活用にかかっています。

  経営に必要な情報管理はわが社の持つヒト、モノ、カネの経営資源に関する情報を常に整理しておき、迅速な意思決定の役に立つことです。ここで言う「モノ」の中には販路や顧客情報なども含まれます。

 情報管理で重要なことは「攻撃のための情報管理」と「守備固めの情報管理」です。

「攻めの情報管理」は必要な時に必要な情報を引き出せる状態を維持することです。

「守りの情報管理」は大切な情報が盗まれたり他に流出したりしないようにパスワードの管理

などセキュリティ対策などが徹底されていなければなりません。優れた情報管理が意思決定の質とスピードを向上させるのです。

最後に意思決定は「決断」とも言い換えられるように経営者の資質によるところも多いはずです。つまり経営者として躊躇することなく決断するためには、「わが社にとって最も大切なことは何か」という判断の基準を持つことであります。

加えて言えば多くの場合完璧な選択肢はないのが普通であることを考えてベストにこだわることなくベターの選択も必要であることを知っておくべきでしょう。

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