8.トップの背中を見て育つ!

人材

~社員は知らぬ間にトップに感化されるものです~

「子は親の背中を見て育つ」ということわざがあります。子供は親の言葉よりも日頃の行動や姿勢を見て無意識に学び、影響を受けるという意味でしょう。

したがって親の良い面も悪い面も自然に身につくから、親は日頃の行動には気をつけなさいという戒めの言葉でもあります。

言い換えればしつけや説教より親の日々の生活態度を手本にするのが子供だという教えでもあります。

視点を変えて社員と経営者は親子の関係はではありませんが、社員はトップに対してリ

スペクトする身近な存在です。

そう考えるとトップは、社員に対して仕事の指示や命令を出したり経営理念や経営計画などを話したりするだけでなく日頃の自分の行動で教えなければなりません。

社員は社長の行動をつぶさに見ています。

そしていつの間にか影響を受けた行動をとるようになるのです。

つまり、「社員はトップの背中を見て育つ」のです。

 トップとしてやるべきことをコツコツとやり続けることが社員の尊敬する存在であり教育でもあるのです。

 そして権力を笠に着て威張らないことです。

 権力の象徴でもある「社長」という肩書は企業内の役割を示す役職名ですから仕方がありませんが「権力」に対して「権威」と言う言葉があります。

「権限」は強制力で他をしたがわせる力がありますが「権威」は人格、実績、専門知識などに対して自発的にこの人には従いたいと思うことでしょう。「あの人には頭が下がる」というのは権威に対してのことだと思うのです。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざがあります。

人間徳が深まり、立派になるほど謙虚になるという教えでしょう。

「うちの社長は腰が低い」などと社長をほめる言葉を聞くことがあります。

誰からも尊敬される人や実力のある人が謙虚(頭が低い)なのは自分を大きく見せる必要がないことと相手を大切にする心があるからでしょう。

 とはいえ、経営者だからすべてのことに長けていて、優れた人格の持ち主とは限りません。しかし、自分の弱点を認めたうえでそれを克服しようとしている姿勢に多くの人は敬意を表し共感したくなるのでしょう。

特に中小零細企業においてはトップの存在は身近ですからその行動は目につきます。

トップの仕事や勉強をしている姿は社員に良い影響を与えるのは自然なことです。

そして誤ったことや至らなかったことは素直に認める潔い姿勢は社員の模範となることでしょう。

私の知るある会社トップは読書好きなのですが、そのせいかいつの間にか読書好きな社員が増えているようです。

何よりも社員のトップに対するリスペクトの高い企業の社員は会社に対する忠誠心も高くなるようです。

「学ぶこと」は「真似ること」に由来すると言われています。

「トップの真似をしたい」と思われるような影響力のあるトップの条件は次のようなことではないでしょうか。

  • 業績などの評価が高いこと
  • トップとしての哲学を持っていること、
  • コミュニケーション能力が高いこと、
  • 行動力があること
  • 日々研鑽していること
  • 威厳があるが親しみやすいこと
  • 言っていることとやっていることが一致していること
  • 誰とでも気さくに話をすること
  • 読書好きであること
  • 仕事熱心だが家庭も大切にしていること

 気を付けなければならないことがあります。それはあまり褒められないことまでトップを見習うことがあることです。

 ある会社の社長は飲み屋に通うのが日常のようです。それかあらぬかその会社の幹部の多くは会社が終わるのを待って飲み屋に通っているようです。

  これは聞いた話ですがある会社のトップがひところ頻繁に競輪場(合法的な賭博)へ通っていたころの話ですがいつの間にかこっそり通っていた社員たちも人目を気にせず通い始めたということです。

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