キャッシュフロー経営は「ゆとり経営」への出発点です。
経営者の心のゆとりは「常に現金に不足しない」ことにあるからです。
キャッシュフローとは一定の期間内の入金と出金を明らかにすることによって収支状況
を把握するためのものです。
このことから、キャッシュフロー経営とは帳簿上の利益より手元の現金の出入りを重視
し、安定した資金繰りを最優先する経営手法と言えるでしょう。
メリットとしては利益が出ているが資金不足のために陥る黒字倒産を回避すること、投
資や借入返済の資金を確保することで安定した企業経営と成長を目指せることなどでしょ
う。
加えて予測不能な事態に対応できることや金融機関の評価が高まり資金調達を円滑にす
ることなどがあげられます。
資金繰りに悪戦苦闘する経営者の相談に乗ってきた経験を持つ私にとってキャッシュフ
ロー経営の最も大きなメリットは「心のゆとり」だと思うのです。
来る月も来る月も資金繰りに追われていたのでは「自分はいったい何のために経営をし
ているのだろうか」と落ち込み、経営者として最も大切な意思決定に支障をきたす危険性
さえあります。
「現在の私の日常はひたすら約束手形を落とすための人生です」これはある経営者が
言った言葉です。
今ではその経営者もキャッシュフロー経営で見事に立ち直っています。
不思議なことにキャッシュフロー経営によって苦境を脱出した企業が利益を出し始まると資金繰りにも余裕ができても、例外なくキャッシュフロー経営を継続されていること
です。その様子を見るにつけ胸をなでおろす私です。
「利益が出ていて、常に潤沢なお金がある」状態が、経営者が心にゆとりを持ち本来の経営の面白味さを享受できるのではないでしょうか。

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