20.慣れることに慣れるな

「慣れることに慣れるな」と言う言葉が渋沢栄一の名言集に載っています。

この言葉はマンネリ化に警鐘を鳴らした言葉と思われます。

この言葉に呼応するかのような言葉に、中国の古い時代の儒教の教書「礼記―大学」に掲載されている「日々新たなり」と言う言葉があります。

日々新たな感動や発見があるなど、日常生活の中に非日常的なものを見出すことが新鮮な感性を維持することになるということでしょう。

そう言えば、離婚経験をもつ知人が述懐していた言葉を思い出しました。

「お互いに、いつの間にか側にいるのが当たり前、支えてくれるのが当たり前と思うようになっていた。馴れ過ぎたのです。新婚当時はささいなことにも『ありがとう』と言ったものです」

夫婦でさえ慣れ過ぎることには罠が潜んでいるようです。

同僚や仲間の関係でも「親しき仲にも礼儀あり」を大切にしたいものです。

そして、例えルーチンワークのような仕事のなかにも、新たな発見があることが仕事に面白みを感じさせるのではないでしょうか。

「習うより慣れろ」ということわざがあります。

知識として覚えようとするよりも、実際に何度も体験して慣れる方が技術や感覚を身につけることがたやすいという教えでしょう。

「慣れる」ことにもはかり知れないメリットは存在します。

問題は「 慣れ過ぎる」ことにあるようです。

「過ぎたるは及ばざるごとし」と言われるように、程度をこえると不足していることと同じことになるようです。

さて、どうすれば若者のように新鮮でみずみずしい感覚を持ち続けることができるのでしょうか。

考えられることは、常に好奇心を忘れず新しいことに挑戦することを習い性とするなど、意識的に「マンネリ打破」の行動をすることでしょうか。

コメント